SMOメンバーコラム:ブランド価値とデザインの力
- smo inc
- 2024年6月18日
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今回のSMOメンバーコラムは、CEO齊藤が常々考えている、ブランド価値を向上させるデザインの力について、事例を交えてご紹介します。
こんにちは!SMOの齊藤三希子です。
株主総会のシーズンです。各企業の大切にすることやメッセージがわかる良いタイミングです。昨今、企業経営において、無形資産の重要性がますます高まっており、企業価値の向上のために、無形資産の戦略的管理に積極的に取り組んでいることを中長期計画書や統合報告書に記載して打ち出す企業も少なくありません。
無形資産の中でも、ブランド価値の向上は企業価値の向上に特に重要な役割を果たします。ブランド価値が高い企業は、消費者に対する信頼と好感度が高く、競争優位を保ちやすくなります。ブランド、と一口に言っても、その領域は広く、通常SMOでは企業経営そのものをブランディングとして捉え、ブランド=企業の在り方そのもの、という広義の意味で使うことが多いのですが、今日は目に見えるコミュニケーション領域のブランドについて触れます。
ブランド価値の向上において、デザインの力は欠かせない要素です。優れたデザイン活動は、企業のブランドイメージを強化し、消費者とのエモーショナルなつながりを築くための重要な手段です。デザインは、一部の専門家が扱うもの、センスがある人が実行するもの、と捉えられてしまっているケースを見受けますが、きちんと使えば大きな武器になることを、知ってもらいたい、と常々考えています。デザインはそうした特定の人だけではなく、経営者やそれを志す人にも必要な言語の一つです。
一つ、富士フイルムの事例で見ていきましょう。元々は、写真フィルムのメーカーでしたが、基本的な考えやサイエンスの会社であることは変えずに、デジタル化の波を捉え、M&Aなどで多角化を図り成長し続けている企業です。この成長には、デザインの力が大きく寄与しています。富士フイルムはそのデザイン哲学において、「美しいデザインは人々の心を動かし、企業の信頼を築く」と強調し、製品デザインや広告やマーケティングにおいても、強くデザインのアプローチを取り入れ、ステークホルダーに対して一貫したブランドメッセージを伝えています。女子高生を虜にしたチェキや洗練されたデザインのXシリーズなど、企業のデザインに対する姿勢がプロダクトに色濃く出ています。

(FUJIFILM design ウェブサイトより)
詳しくは、同社デザインセンター長の堀切 和久氏のレクチャーをぜひ聞いてみてください。
「デザインで会社を変える10の方法」
また、先日、堀切氏にインタビューをさせていただいた記事が公開されました。こちらも併せてご覧ください。https://www.advertimes.com/20240618/article462850/